台湾の水事情

世界の水事情はどうなっているのでしょうか?台湾編

水質汚染が深刻な台湾

台湾の水道水は基本そのまま飲用できません。水道水を飲用するときは、5分以上の煮沸が必要になります。しかもおいしくありません。ホテルの部屋にはたいてい飲料用のポットか、無料のミネラルウォーターが用意されています。安全面を考えると、ミネラルウォーターを飲用した方がおいしいし、安全なのです。地域によっても多少の違いはありますが水源の水質汚染が深刻な国です。

高雄では、水道水をそのまま飲む人はいません。また煮沸しても有害物質を取り除くことができません。高屏渓が高雄屏東地区の水道水の水源ですが、その汚染が深刻です。水質に問題もありますが、浄水施設の技術にも問題があります。

台北・北南・台中の水道水は、5分以上煮沸させて有害物質を取り除いてから飲用できます。ただし生水を飲みたいときは、ミネラルウォーターを利用しています。

台湾の高雄周辺

台湾の下水道普及率は、10%前後と極めて低いのが現状です。数少ない下水道施設は、首都台北に集中しているため、地方都市にはないに等しい状態になっています。そのため河川は汚染されやすく、3割は深刻な水質汚染が問題になっています。また南部の阿公店や鳳山の二つのダムは、飲料用に適さず、工業専用に変更されてしまいました。そのため前記したように水道水は外国人はもちろん現地の人さえも飲まない深刻な状態になっています。

このように台湾の水環境汚染については、1970年代から深刻化しています。自然環境保全、環境基準の維持、接続可能性を目標として「環境ガイドライン」を1987年に作成しました。このガイドラインには、エコラベル、環境影響基準、廃棄物利用、自動車大気汚染対策費用等の施策が設定されています。台湾特有の背景として、人口密度、製造業の密度、自動車の密度率が高いことが挙げられています。パソコン部品など急速な近代化が進んでいる華やかな面はありますが、水環境がそれに付いていけていない状態が見えています。

台湾では下水道の敷設普及率を1%上げるためには50億元を要するとします。普及率が低い理由は、下水道が地下に敷設されて人目につかないため、中央から補助金が出ても、県・市長が積極的にやりたがらないことが原因のようです。

産業廃棄物の約52%が再生可能ですが、そのうち約22.5%がリサイクルされているにすぎないといわれています。また、家庭から発生するゴミは、約50%再生可能とされていますが、鉄、アルミ、ペットボトル等8%しか再生されていません。